『職業の秘密』シリーズ 「ボートレーサー」

企業の最新情報や、ユーザーへのインタビューなどを通して、トレンドを追跡するプロジェクト『トレンドラボラトリー』(株式会社ルーティングシステムズ内、https://www.trend-lab.biz/ )は、「職業」に関する調査を通じて、生活者の職業に対する疑問を明らかにし、職業を紹介する『職業の秘密』シリーズをスタートします。

今回、『ボートレーサー』という職業に関する意識調査を実施。(調査対象:10代・20代・30代・40代・50代以上の男女50名)
また、親子3世代で楽しめる仕事体験テーマパーク『カンドゥー』(イオンモール幕張新都心 ファミリーモール3F/千葉県千葉市)に、2022年3月19日からボートレーサーの仕事を体験できる常設ブース「ボートレース」がオープン。トレンドラボラトリーの調査員が現地にて調査をしてきました。

ボートレーサーになりたいと考えたことがあるか?ボートレーサーになりたいと考えたことがある人は、いなかった。
如何にボートレーサーという職種が、「特別」な職種ということがわかる結果であった。

なぜ?ボートレーサーになりたいと考えたことがなかったのか?その理由を聞いた
「ボートレーサーと触れる機会がなく、その存在を深く知る機会がなかったから」という回答が、ほとんどであった。
このことは、ボートレースに限らず、その他の公営競技(競馬・競輪・オートレース)にも、当てはまるかもしれない。
それは、公営ギャンブルの年齢制限が、20歳以上であり、子供たちにとって、身近ではないためかもしれない。
将来、どんな職業につきたいか?子供たちは、身近にある職業。イメージがつく職業を対象に夢を抱くことが多い。
ただし、ここで、ポイントとなるのは、公営競技は、『スポーツ』ということだ。
スポーツは、子供たちにとっても、身近な存在であり、スポーツ選手は、子供たちの憧れであり、『夢』となっているケースも多い。
つまり、ボートレーサーや、競馬の騎手、競輪・オートレースの選手へ、たくさんの子供たちが夢を抱く可能性は大いにある。
実際に、プロのボートレーサーで活躍する選手の多くが、子供のころに、ボートレース場で試合を見て、“カッコイイ!!”と感じ、プロのボートレーサーを目指したという。

先日、ボートレースの最高峰SG(スペシャルグレード)競走で、3月21日に開催された「ボートレースクラシック」(優勝賞金3900万円、長崎・大村ボート)に出場し、見事に優勝を飾った滋賀県日野町出身の遠藤エミ選手も、子供のころに、ボートレース場で試合を見て、“カッコイイ!!”と感じ、プロのボートレーサーを目指した選手の一人だ。
また、女性レーサーのSG優勝は史上初の快挙で、「素直にうれしい。歴史に名を刻むことができてよかった」と感想を話していた。

ボートレーサーの魅力、「高額な給料」
ボートレーサーの魅力について調査したところ、最も回答が多かったのは、『高額な給料』であった。
ボートレーサーの平均年収は、およそ1700万。
ほとんどの人が、ボートレーサーの給与について知らなかったが、平均年収を伝えると、みんな驚いていた。また、その給料が、とても魅力に感じたという。

また、ボートレーサーとしての魅力として、
『夢を与える職業であること』、『高齢になっても務めることができる職業であること』などが、その他にもあがった。

最年長ボートレーサーの高塚清一選手は、なんと!!75歳です!
また、75歳で、勝利を獲得してしまうから、凄い!

どうしたらボートレーサーになれるのか?
ボートレーサーになるためには、試験を受けて合格し、ボートレーサー養成所に入る必要がある。
年に2回、ボートレーサーを目指す人材を募集している。

ボートレーサー養成所 HP
https://www.boatrace.jp/yamato/pc/site/index.html

15歳未経験から目指せるプロアスリート、それが、ボートレーサー。

今回の調査を通じて、改めて感じたのは、ボートレーサーと子供たちの接点の重要性だ。

サッカーや野球、バスケットボールなどのスポーツは、手軽に、子供たちがプレイをし、楽しむことができる。
しかし、公営競技は、競輪を除いては、なかなか、体験できる機会が少ない。
もちろん、競輪も、本格的にというと・・・なかなかハードルは高い。

だからこそ、大事になるのが、「知らせる努力」だと考える。

ボートレースのCMは、次の世代を担う若者たちに、プロのボートレーサーを目指してみないか?という、熱い想いが感じ取れる内容になっていると感じる。
つまり、子供や若者に、もっと、ボートレースを身近に感じてもらい、スポーツ選手として、数あるスポーツの一つにボートレースがあることを伝え、子供たちが抱く夢の選択肢を増やす努力が感じ取れる。

          2021年ボートレースCMシリーズ「Splash ボートレーサーになりたい」

          2022年ボートレースCMシリーズ「アイ アム ア ボートレーサー」

また、子供たちに知らせるという観点から、親子3世代で楽しめる仕事体験テーマパーク『カンドゥー』(イオンモール幕張新都心 ファミリーモール3F/千葉県千葉市)に、2022年3月19日からボートレーサーの仕事を体験できる常設ブース「ボートレース」をオープン。
ブースでは “未経験から目指せるプロアスリート”をテーマに、ボートレーサーのユニフォームを着用し、モーターの組み立てやVR技術を活用した操縦体験など、ボートレーサーなりきり体験ができるという。

また、レース場に子供たちにも来てほしく、ボートレースが注力している取り組みがある。
それは、世界じゅうの遊び道具を知り尽くすボーネルンドとボートレースがコラボして展開する「BOAT KIDS PARK モーヴィ」。

「BOAT KIDS PARK モーヴィ」は、BOATRACE戸田(埼玉県戸田市)、BOATRACE下関(山口県下関市)、BOATRACE浜名湖(静岡県湖西市)BOATRACE芦屋(福岡県遠賀郡芦屋町)、 BOATRACEとこなめ(愛知県常滑市)、 BOATRACEからつ(佐賀県唐津市)に続き、7箇所目となる「BOAT KIDS PARK モーヴィあまがさき」 を、2022年4月10日(日)よりBOATRACE尼崎(兵庫県尼崎市)場内にオープン。

  「BOAT KIDS PARK モーヴィあまがさき」を記念した尼崎市立尼崎双星高等学校によるパフォーマンス

トレンドラボラトリーでは、世の中に、知られざる職業の情報を発信すべく、今回、「職業の秘密シリーズ」をスタートさせた。
初回の職業として、「ボートレーサー」について取り上げましたが、「ボートレーサー」という職業の魅力や情報について、1%にも満たない情報でしかないと感じている。
トレンドラボラトリーでは、「職業の秘密シリーズ」を通じて、職業を知るきっかけに繋がればと思っています。

また、子供たちが大人になり、どのような職業についたとしても、その職業を「誇り」に思ってほしい。
全ての職業は、何かの“役”にたっているはずだから。

そして、職業に就いて、辛い、苦しいと思うのではなく、できるならば、笑顔で、楽しんでほしい。

理由は、ほとんどの子供たちは、夢を抱き、将来は、何かしらの職業につく。
その子供たちが、職に就いた後、辛い、苦しい想いをするのであれば、そこに、夢や希望はないと思う。
つまり、子供たちは、何のために、大人になり、職に就くのか? ひいては、何を目指し、大人になるのか?

辛い、苦しい場所を求めて、子供たちは、歩まなくてはいけないのか?
そんな世界は、だれも望んでいないはず。
だからこそ、今を生きる大人たちが、手本となり、自分たちが笑顔でいられる社会を作ることが大切と考える。

子供たちが大人になったとき、笑顔でいられる世界を創らなくてはいけない。