コロナ禍で働き方の多様化が加速。令和4年、ビジネスマンの実態について意識調査を実施。

企業の最新情報や、ユーザーへのインタビューなどを通して、トレンドを追跡するプロジェクト『トレンドラボラトリー』は、 コロナ禍で働き方の多様化が進む中、働く人々の意識はどのように変化しているのか?について、4月下旬~5月上旬にかけて、都内(新宿・品川・新橋・大手町・日本橋)で働く会社員(250名、20代~50代)を対象に街頭調査を実施。
トレンドラボラトリーでは、本調査を通じて、令和のビジネスマンの意識を確認しましたので、ここに発表をいたします。

「転職」が普通の時代に!終身雇用の崩壊の始まり。
Q: 一つの会社で、ずっと働いていますか?(働きたいと思いますか?)
A: 90%以上の人が一つの企業で働いていない(働きたいと思っていない)であった。

昭和の日本と言えば、終身雇用が当たり前であった。平成に入っても根強くその文化は残っていたと言えるかもしれない。
しかし、令和の時代、いよいよ、日本の終身雇用は、「崩壊を遂げた」と言っても過言ではない。
また、終身雇用の文化は、日本特有であったと言える。
昔から、アメリカやヨーロッパ諸国では、「転職」が当たり前であり、転職者こそが「優秀(有能)なビジネスマン」と言われている。
なぜ、転職者が優秀(有能)なビジネスマンなのかというと、
一つの会社では、給料が上がりづらい現実がある。優秀(有能)なビジネスマンこそ、
給料を上げるため、そして、より良いステージで働くために転職を行う道を選択していると言える。
令和の日本も、いよいよ、アメリカやヨーロッパ諸国と同じサイクルに入りだしたと言えるかもしれない。
優秀(有能)なビジネスマンが転職をし始めるとき、会社に残るのは、優秀(有能)ではないビジネスマンとも捉えられる。
結果、会社は、優秀(有能)なビジネスマンを必要とする。
また、社員が抜けた穴を補充しなくてはいけなく、人の採用をせざる得ない状況と言える。
つまり、「優秀(有能)なビジネスマンが転職活動をする」と「会社が優秀(有能)なビジネスマンを必要とする」の、お互いのニーズが合致した状態が続き、転職サイクルの好循環が生まれるのである。
また、アメリカやヨーロッパ諸国から学ぶのであれば、この後、日本で起きてくること(すでに起き始めていること)としては、転職してきた社員を優秀(有能)だと判断してしまう会社の歪みである。
本当に優秀(有能)であれば良いが、そうとも限らない。そして、本当は優秀(有能)であり、会社に貢献していた熟練社員が転職していってしまう、そんな時代が、いよいよ日本にも訪れたと言えるだろう。

また、STEM(科学・テクノロジー・エンジニアリング・数学)に特化した人材紹介に強みを持ち、世界15カ国、44拠点で展開するSThree株式会社では、最近の転職動向や今後の取り組みについて以下のように述べていた。このコロナ禍で感じたトレンドとして、求職者サイドは転職により慎重になる傾向がみられます。また、クライアントサイドは、セールス・マーケティング・R&Dという領域で、ビジネスアナリティクスや戦略的営業にむけた人材採用の需要が増えています。
今後、SThreeがさらに力を入れて取り組んでいく分野は2つあります。ひとつは、こうしたコロナ禍で変化したニーズに素早く対応できるようにチームの専門性やマネジメント力を強化していくことです。もうひとつは、STEM特化型であること、そしてグローバル企業である強みを活かして業界のトレンドを先読みし、“先手を打つ”ことです。

■SThreeについて紹介
SThreeはイギリスで1986年に創業し、STEM(科学・テクノロジー・エンジニアリング・数学)に特化してグローバルに展開する人材紹介会社として現在世界15カ国で展開しています。国内展開は今年(2022年)で10周年を迎え、この度、革新的な進化を遂げるSTEM分野で活躍するクライアント・求職者と共に進歩を加速させるべく、ブランドリフレッシュを実施。

コロナ禍で、体調を崩すビジネスマンが増加
Q: 体調を崩している社員は、増えましたか?
A: およそ80%の人が増えたと回答。

コロナ禍で、体調を崩しているビジネスマンが増えていることが伺える結果であった。
なぜ、体調を崩している人が増えているのか?を聞いてみたところ、いくつかの要因が見受けられた。
その中でも、体調を崩す原因の元となっていることは、「変化」であった。
つまり、令和の時代に入り、「変化」していっていること自体が、体調を崩す要因となっているのだ。
そして、この「変化」には、様々な変化の種類があることもわかっている。
それは、コミュニケーション方法、働き方、仕事内容、働く時間、一緒に働くメンバー ・・・・・
今の時代、働くことに関わる、たくさんのことが変化をし続けている。
トレンドラボラトリーが、ビジネスマンの方々に言えることとしては、
『健康あってこその人生。だから、無理はしないで、ストレスがあるなら、ストレスを無くす(減らす)道を探そう』と、いうことだと思う。
時代の変化を止めることも、変えることも、一人の人間には到底できることではない。
これは、たくさんの人の流れが、時代の変化という大きな流れを生み出しているからである。
だからこそ、一人の人間にできることは、『無理はしないで、ストレスから逃げる道を選ぶこと』。
人生には、たくさんの道があると思う。そんな道があることに気付いてほしいと、トレンドラボラトリーでは思う。

コロナ禍で仕事の量やスピードが、2倍へ!!
Q: コロナ前と比べて、仕事の量は増えましたか?スピードは上がりましたか?
A: およそ90%の人が増えたと回答。

コロナ前と、コロナ禍の今では、仕事の量もスピードも増加していることを示す結果であった。
なぜ、仕事の量もスピードも増加しているのか?その理由を調査時に聞いたところ、いくつかの要因が見えてきた。
ひとつ目は、オンラインの普及であった。つまり、オンラインMTGが普及されたことにより、移動時間が必要なくなり、例えば、1日にMTGが2回が限度であったものが、4~5回のMTGが可能となったこと。
また、大半の人が話されていたのは、MTGが行われると、そのMTGに伴い宿題(資料作成等)が発生すると。
つまりは、MTGの時間(回数)が増えるだけでなく、業務量も一緒に増えてというわけである。
また、ここに、関わってくるのが、働き方改革による時間の制限である。
サービス残業は、決して良いものではないが、時間も制限されていることから、物理的にできる仕事の量も限られる。
結果、仕事のスピードを上げなくては。増えた仕事の量をこなすためにも。という考えの結果、忙しさが増したと感じていることがわかった。
トレンドラボラトリーでは、上記の考え方では、体調を崩す人や、幸せではない人が増えてしまうと考えます。
そもそも、なぜ、働き方改革で仕事の時間を制限したのか?また、オンラインMTGは何のために取り入れられたのか?を、見つめ直してほしい。

私たちの一人一人の生産性を上げるためなのか?もしくは、私たちが、結果、体調を崩すために、不幸せになるために取り入れられたのか?

答えは「ノー」である。

働き方改革も、オンラインMTGの普及も、すべては、『生活者が幸せになること』がベースにあります。

すべてのことは、本質的には、人が幸せに生きるためから、派生しているのだから。
そこで、トレンドラボラトリーが提案できることとしては、あくまでも、一つの考え方としてですが、
『働き方改革前と同じスピードで、同じ業務量を行うことを前提にした活動すること』です。

つまり、例えば、MTGは、1日2回まで。そして、サービス残業はせず、プライベートを充実させることを徹底することです。

上記は、あくまでも一つの考え方であり、一例に過ぎません。

大事なことは、幸せな人生を歩むこと。そして、自分にとって幸せだと思う。納得する行動をすることだと考えます。